大橋清貫氏に聞く三田国際学園と学校のこれから
大橋清貫氏が学園長を務める三田国際学園は、元々女子校だった学校を共学化し、ここ数年で急成長を遂げた。そこで大橋清貫氏が考える今後の学校教育についてご紹介します。
大橋清貫氏(三田国際学園学園長)は、それまで定員割れしていた2つの私立学校を、相次いでトップクラスの人気校につくり変え、その驚異的な成果で注目を集めています。このページではCompassで大橋清貫氏がインタビューされた記事や取り組みなどを個人の主観で紹介していきます。
大橋清貫氏プロフィール
大橋清貫(おおはしきよみち)
三田国際学園中学校・高等学校 学園長
一般社団法人新時代教育研究所 代表理事
1981年4月 進学塾俊英館設立
2005年4月 学校法人順心女子学園 理事長就任
2005年9月 学校法人順心女子学園 順心女子中学校・高等学校 学園長就任
2007年4月 学校法人順心女子学園を学校法人順心広尾学園(広尾学園中学校・高等学校)に改称
同校理事長、学園長就任
2013年4月 学校法人戸板学園 教育監修理事就任
2013年5月 一般財団法人新時代教育研究所設立 代表理事就任
2015年4月 戸板中学校・戸板女子高等学校の校名改称・共学化
三田国際学園中学校・高等学校 学園長就任
2016年5月 21世紀型教育機構発足 副理事長就任
三田国際学園(学園長 大橋清貫)とは
1902(明治35)年、戸板関子により戸板裁縫学校が創立されました。そこから校名変更などがあり今の「三田国際学園」へとなりました。
社会へそして世界へ羽ばたくための6年間にするため、中学に本科クラス、インターナショナルクラスを設置。高校は、2年次に文理選択ができる本科コース、理系進路を目指し、基礎研究プログラムのあるメディカルサイエンステクノロジーコースに加えて、留学プログラムのあるインターナショナルコースは、「使える」英語の習得をより重視した「スタンダード」、海外大学進学を視野に主要教科を英語で学ぶ「アドバンスト」の2コースを設置します。自分の関心や強みに応じた学びのクラス・コースで、将来の目標を実現する力を磨いていきます。
充実した三田国際学園の施設
パティオ(中庭)
広々とした芝生は、どの教室からも一望できる憩いのスポット。友だちや先生と語らうには絶好の場所です。
グラウンド
体育の授業が行われるほか、放課後は陸上部・テニス部・サッカー部・野球部・ラグビー部が使用しています。
ホール
広々としたメインホールは、400席の座席を出し入れできるロールバックチェアを採用。式典、講習会、集会などで使用しています。
放課後は、バスケットボール部・バドミントン部・バレーボール部・新体操部などが練習に使用しています。
ギャラリースペース
吹き抜けで開放感のあるギャラリースペースには、生徒の作品などが展示されています。
サイエンスラボ
大学の研究室でも使用する高性能な機器や、電子黒板・タブレット端末を使って、実験授業を展開しています。
ホームルーム
全教室にプロジェクターと大型テレビを設置。タブレット端末から映像を映し出し、授業のプレゼンテーションなどに使用しています。
カフェテリア
中学生から利用でき、飲料やデザート等を購入できる自動販売機もあります。
図書室
3万5千冊の蔵書があり、洋書やデジタル書籍なども充実しています。
閲覧スペースのほかに、個別ブース型の自習コーナーも完備しています。
正面玄関アプローチ
豊かな自然が登校してくる生徒を迎えます。春には桜並木となり、ピンクのアーチをつくります。
Communicative Space
学習や進路のことなど、先生に自由に質問・相談できるスペース。放課後を使って生徒が積極的に質問をしたり、ミニ授業が行われています。
視聴覚室
大型スクリーンを使用して、学内の集会や発表会、キャリアガイダンスなど外部ゲストを迎えた講演会も実施しています。
多目的室
ガラス張りの開放的な空間。通常授業のほか、ゼミやワークショップ、ミーティングなどに活用されます。
知的さを感じる三田国際学園の制服(中学校・高等学校)
三田国際学園の制服は、「本物の知性」や「確固たる自信」が感じられるデザインと色使いになっています。
能動的に学校生活を送るための機能性に富んだ制服を採用しているということなので、生徒たちの快適な学校生活にかかせない制服といえるでしょう。
三田国際学園の女子の制服です。
三田国際学園のスクールカラー「ブルー」が、襟のパイピングと袖口から見える裏地とボタンに施されています。
また、フォーマルな印象と女性らしさを演出するチャコールグレーとプリーツスカートの上下からは知的さが感じられます。
三田国際学園の男子の制服です。
知的なチャコールグレーのブレザーとズボンの上下、ボタンダウンシャツが正装です。ブレザーの襟のダブルのフラワーホール、袖口から見える裏地とボタンにスクールカラーが施され、スポーティーでトラディショナルな雰囲気と共に、三田国際らしさを主張します。
高等学校 女子(リボン)・男子(ネクタイ)
制服は中学・高校共通ですが、ネクタイ、リボンの色が異なります。中学生はみずみずしさ、はつらつさを表現した鮮やかなブルー、高校生は知的さ、凛々しさを感じさせるネイビーブルーです。
【2021年5月発表】三田国際学園とヒューマノーム研究所が共同開発!ノーコードツールを用いた中学生向けAI教育カリキュラム
大橋清貫氏が学園長を務める三田国際学園中学校とヒューマノーム研究所は、ヒューマノーム研究所が開発するノーコードツール、データ解析・AI構築プラットフォーム「Humanome CatData」を用いた教育プログラムを共同開発したことを2021年5月21日に発表しました。
この教育プログラムでは、中学生向けのAI教育カリキュラムを開発すると共に、AI時代のキャリア教育の効果について検証するもので、AI構築を通じて、AI構築そのものだけでなく、「ものづくり」「論理的思考」「創造力」「他者との協働」といったさまざまなスキルの向上機会を提供します。
なお、AI構築、データ解析等、計算科学的な側面についてはヒューマノーム研究所が、キャリア教育や教材開発は三田国際学園が、それぞれ評価とフィードバックを行うそうです。
論理的思考の構築に軸足をおいたプログラミング教育と両輪となって、技術と社会の接点の理解や教科を横断した知識・技術のつながりを学び、社会課題を発見し解決する力を醸成するということで、プログラミングなしでAI構築可能な「Humanome CatData」を用いることで、プログラミング教育とは独立してAI構築を体感でき、さらには技術的側面を学ぶことができます。
プログラミングと並行してAIを学べるだけでなく、AIが活用される社会を中学生の段階から想像して、自身のキャリア設計へとつなげることが可能となることもこの教育プログラムの特長です。
大橋清貫氏が「オンライン授業における市場調査」を実施。80%以上の中高生の親がオンライン授業導入に賛成。
2021年7月、大橋清貫氏(一般財団法人新時代教育研究所 代表理事)は、多くの企業や市場リサーチを行っている日本マーケティングリサーチ機構を通じて、日本全国の20~70代以上の中高生の親御様を対象にオンライン授業に関するインターネットを活用した市場調査を行いました。有効回答数301人だったということです。
調査の質問と回答を確認していきます。
調査質問01「学校がオンライン授業を取り入れていくことについてどう思いますか」
「学校がオンライン授業を取り入れていくことについてどう思いますか。」に対し、「賛成(37.54%)」「コロナ禍限定で賛成(47.84%)」「反対(14.62%)」と回答。賛成はコロナ禍限定も含めると8割以上の親御様がオンライン授業を取り入れることを希望していることがわかりました。オンライン授業の検討が加速する中、端末の確保など公平な環境整備が課題になりそうです。
(引用元 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000927.000033417.html)
2022年現在、地域にもよりますが、公立の学校においても徐々に端末(タブレット)の配布が行われ始めているようですね。
一方で、インターネット接続に関しては各家庭環境に依存することから、家庭によっては配布されても使うことができない(インターネット環境がない)などの課題もあるようです。
調査質問02「自宅でオンライン授業を受ける環境はありますか」
「自宅でオンライン授業を受ける環境はありますか。」に対し、「パソコンなど、インターネット環境がある(70.43%)」「スマホだけある(23.26%)」「ない(6.31%)」と回答。パソコンなどインターネット環境が整っている家庭が7割を超えているものの、3割がスマホのみもしくはインターネット環境がないということがわかりました。
(引用元 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000927.000033417.html)
質問01へのコメントと重複しますが、インターネット環境が課題解決のポイントになりますね。
調査質問03「オンライン授業に関して、以下の中で気になることはありますか」
「オンライン授業に関して、以下の中で気になることはありますか。」に対し、「対面授業と比較したオンライン授業の質(33.55%)」「自宅で授業に集中できるか心配(39.53%)」「自宅で授業を受ける環境を整えることができない(12.96%)」「教師と生徒のコミュニケーション(13.95%)」と回答。5割以上が自宅でオンライン授を受けることについて気にしていることがわかりました。それぞれ家庭環境が異なる中、オンライン授業を受けるに適した場所やインターネット設備等の環境を確保することが困難な家庭も少なくないでしょう。
(引用元 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000927.000033417.html)
三田国際学園のようなITを先進的に導入している学校の場合、質に関しても学校として大々的に改良を重ねていますが、ITを先進的に導入していない学校の場合対応は大きく遅れているのではないでしょうか。
公立の場合は先進的にIT導入している私立に比べて大きく開きがでているように感じます。
『プレジデントFamily2022年冬号』掲載。進学塾「VAMOS」富永雄輔代表から評価された三田国際学園!
プレジデントFamily2022年冬号にて、『「今や御三家&早慶GMARCH付属と肩を並べる」中学受験で注目の"男女共学校"はどこか 倍率急騰の学校、難化しそうな学校』というコンテンツがあります。
「倍率が上がりそうな学校、難化しそうな学校は?」という質問の中で進学塾「VAMOS」の富永代表から評価された学校の一つが三田国際学園です。
「広尾学園、三田国際学園といった共学進学校グループは、以前は国際系ブームという扱いでしたが、今や“御三家”“難関大付属”といったような中学受験トップ校の一つとして定着したと言えます。22年度から校名を変えて募集が始まるサレジアン国際学園や千代田国際にも、注目が集まっています」
(引用元 https://president.jp/articles/-/53148?page=2)
VAMOSは2009年に創業。
東京都内に中学受験メインの学習塾を3校運営しています。
子ども達の学習以外にかかわる部分の手厚いサポートと、受験合格だけを目標とせず、アクティブラーニングを通じ、自分自身で未来を切り開く学習指導を実施し、子ども一人ひとりに寄り添った個別カリキュラムを用い、少人数制で生徒の自主性を育む授業を展開している進学塾です。
代表の富永氏は、VAMOSが入塾テストを行わず、先着順で子供を受け入れるスタイルでありながら、毎年首都圏トップクラスの難関校合格率を誇り、日本屈指の“成績が伸びる塾”のとして「プレジデントファミリー」「アエラウィズキッズ」「日経キッズプラス」などに登場している人物です。
そのような最先端で中学受験に精通している人物からも評価される三田国際学園。今後の取り組みなどから目が離せませんね。
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