学校説明会では大学受験の話をしない【大橋清貫】

ー早速ですが、三田国際学園がなぜこんあにも早く人気校になったのでしょう。その背景から伺いたいのですが。

まず、学校説明会では大学受験の話は一切しませんし、質問もほとんど出ません。大学受験が目的ではなく、わが子に本物の力をつけたいと望む方々が参加しているのです。特に社会の第一線で働く保護者の方々には「有名大学を卒業しても、それだけでは必ずしも成功の保険にはならない時代になった」と考えるようになり、「わが子の成長性が花開く学校があるのでは」と心から求めており、そんな保護者層にヒットしたのだと思います。

ー三田国際学園の教育目標とは?

本来の教育目標は、旧来の「覚えなさい」という一方通行型の授業ではなく、「考えなさい」という相互通行型授業で社会に出て活躍できる資質を育てること。その資力(能力)を共創や創造性、リーダーシップ等12のコンピテンシーとして、常日頃から先生方にこのような力を育ててくださいとお願いしています。コンピテンシーを鍛えるために、すべての教育シーンがあるともいえます。

ー保護者や生徒からは、どのような声が上がっていますか?

私は、保護者面談を大切にし、できるだけ多くの新入生保護者と面談しています。保護者の方から「うちの子は、学校が楽しいから休みたくない、夏休みもなければいいと言っています」という話を耳にし、「私も中学生だったらこの学校に入りたかった」とおっしゃる保護者の方も多く、嬉しいですね。保護者の方々のアンケートからも入学満足度の高さがううかがえます。

大橋清貫氏に聞く三田国際学園と学校のこれから

大橋清貫氏が学園長を務める三田国際学園は、元々女子校だった学校を共学化し、ここ数年で急成長を遂げた。そこで大橋清貫氏が考える今後の学校教育についてご紹介します。